せんべい屋さんと歩く 「せんべい食べ歩きツアー」【前編】

日差しが気持ちいい、

「秋晴れ」

そんな日は「せんべい」が食べたくなる

「せんべい日和」

「あすよみ」で実施した「100年時代のせんべい戦略を考える『RICE SHIFT』ワークショップ」からRICE SHIFTプロジェクトチームが立ち上がり、企画された「第一回 せんべい食べ歩きツアー」を迎えることが出来ました。


今回は、山手線JR鶯谷駅から、根岸、入谷を散策し浅草へ向うコースです。

昔から、浅草は歓楽街だった事もあり、埼玉県の草加から「草加せんべい」が伝わりました。

それが人気になり、草加と浅草を結ぶ日光街道沿いにせんべい屋が多いのはこの為です。

入谷、根岸も日光街道沿いで、毎年7月に行われる朝顔まつりも有名です。

駅から歩く事5分、1軒目のお店は


一軒目「寿々喜」

この場所で90年余り、店内には色々なせんべい、おかきがあり、全体的に堅いおせんべいが揃っています。

そして、色々なせんべいを試食出来るので、自分好みを探しやすいと思います。試食は大きめで、ついつい食べすぎてしまいました。

〈購入したせんべい〉

醤油煎餅 一枚 108円(税込)

生地は芯が少し残る感じで堅め

少し甘めの醤油は濃くないので、お米の味が味わえます。

海苔煎餅 一枚 108円(税込)

しっかりとした堅さで、海苔の風味がとても強く感じます。

そばの実煎餅 一枚 114円(税込)

生地にそばの実が練り込まれている珍しい一枚。

生地は芯が少し残してあり、堅さがあります。醤油は薄めですが、食べている時にそばの実を噛むと、そばの香りがふわっと口の中に広がり楽しめます。

常連らしき年配の奥様が、孫娘を連れて買い物に来ていて、孫娘は唐辛子せんべいが大好きだとか。

こうして、せんべい屋が世代毎に受け継がれていく姿を目にする事が出来ました。

店先でパシャリ


二軒目「手児奈煎餅」

寿々喜煎餅から200メートル先にある、創業70年になるせんべい屋。 

店先で元気な奥様が対応してくれます。

〈購入したせんべい〉

胡麻ザラメ 一枚 100円(税込)

胡麻ザラメは珍しいです。

一口目のインパクトは胡麻団子!!

胡麻がぎっしりの生地で、口の中いっぱいに胡麻の風味が広がり、そこにザラメの甘さがやってきます。食べ終わっても胡麻の風味がずっと口の中に残る程に胡麻がぎっしり。

胡麻とザラメが好きな方には是非食べて頂きたい一枚です。

新しいおせんべいの発見が出来ました。

根岸の古い街並みを楽しみながら徒歩10分


三軒目「福助」

創業63年になるせんべい屋

地球瓶に入ったおせんべいが映えています


〈購入したせんべい〉

山椒せんべい 一枚 82円(税込)

しっかりとした堅さで大判

ピリッとした山椒がアクセントでお茶が欲しくなる一枚でした。

白大醤油 一枚 82円(税込)

小ぶりだが押し焼きされていて堅め

堅いので、噛めば噛むほどお米の味が楽しめ、生醤油なので生地の味を引き立てます。

「福助煎餅」の由来ですが、先代の母が福助の名に惹かれたらしく、店内には福助に関する物が多く飾られていました。

歩く事5分


四軒目「八千代商店 朝顔せんべい」

創業67年のせんべい屋


〈購入したせんべい〉

朝顔せんべい 一枚 80円(税込)

生地は硬すぎず、程よい硬さで米の味が感じれます。

醤油は、出汁が効いた醤油で生地との相性良いく、朝顔の形に焼かれていて、見た目でも楽しむ事が出来ます。

入谷の朝顔市に由来したおせんべい屋さんです。

入谷のせんべい屋を何件か周った所で気がついたのですが、殆どのお店に一人用の椅子が置かれています。

これは、話好きな常連にお年寄りが多い為で、下町ならではの計らいだったんですね。


五軒目「一休堂」

一見定食屋かと思いました。

この場所でのせんべい業は20年ですが、前職は石原裕次郎など有名人の仕立てをしていた一流テーラーだった事にビックリ。


〈購入したせんべい〉

薄焼き 一枚 27円(税込)

なんと、売り物の薄焼きを一人一枚ずつ試食させていただけました。

味は濃く、生地は薄めでパリパリなので、あと引きます。常連のお客さんがまとめ買いしていたのも納得です。

細い裏路地にあり、せんべい屋らしからぬ せんべい屋!? という、味のあるお店に出会う事が出来ました。

そして浅草方面へ向かいます。

散策中に、「魔性の味」と、店先に書かれているのを発見!!

とても気になる喫茶店がありました。

浅草までの途中にある合羽橋で、せんべいの食品サンプルを探しに「サトウサンプル」ヘ。

以前、Instagramに載せているものを見て、本物と見分けがつかない程のクオリティーに驚いたのですが、手に取るとずっしり感があるものの、やはり見た目は本物のせんべいと変わらない。

密かにこれを使い、本物のせんべいの中に潜ませるドッキリを考えていたのですが、あまり需要がなく高価だったので断念。

他の店でせんべい、おかき等のマグネットは比較的安く販売されていました。


<後編へつづく>

Tokyo Senbei News|東京せんべいニュース

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